2016年10月30日に『「個性」を煽られる子どもたち』 学習会、
12月11日に『「ケータイ時代」を生きるきみへ』学習会を開催します。
この秋は、「思春期の友人関係」と「携帯・ネット」をテーマに、以下の通り、二回開催します。
10月のテキストの著者、土井隆義は、今子どもたちが、一見屈託ない友人関係に、実は多大に気を遣い合っている背景を論じています。
12月は、「尾木ママ」が、思春期の子どもの成長にとっての携帯やネットの意味や問題を論じたテキストです。
どちらも、今の子どもたちを考えるための入門書的なものです。
記
1. 日時:
2016年10月30日(日曜)14:00~16:30
2016年12月11日(日曜)14:00~16:30
2.場所:鶏鳴学園
3.参加費:1,000円
4.テキスト:
10月 土井隆義著『「個性」を煽られる子どもたち』 (岩波ブックレット)
12月 尾木直樹著『「ケータイ時代」を生きるきみへ』(岩波ジュニア新書)
みなさまのご参加をお待ちしています。
10月と12月、どちらか片方への参加でも結構です。
参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html
主にどの箇所を読んで話し合うのか、後日ご連絡いたします。
*** テキストと、テーマについて ***
私の勤める国語専門塾、鶏鳴学園では、毎年保護者会を開催し、保護者の方と子どもたちの状況について話し合います。
今夏の保護者会で、10月のテーマ、「思春期の友人関係」に関して特に印象に残ったことがあります。
それは、あるお母様から、学校の教師が「中高一貫の6年間で一生の友だちをつくりなさい」と子どもたちに話すと聞いたことです。
私はそうした指導に大いに疑問を感じました。
もちろん、多感な思春期だから特別な関係が生まれるというケースはあるでしょう。
しかし、私はむしろ、中高生の友人関係は原理的にとても難しいと思います。
彼らが、自分が何者なのかよくわからないという混沌の真っ只中にあるからです。
自分のことがよくわからなくて悩んでいる最中に、他者と確かな関係が築けるでしょうか。
そんな彼らに「一生の友だち」をつくれなどとプレッシャーをかけてはならないと思います。
そもそも友人関係は目的にはなり得ませんが、何よりも、「友だち」がいなくてはならないという彼ら自身の強迫的な思いを逆なでするようなことではないでしょうか。
また、子どもたちの多くは実際に、思春期の始まる小学校高学年頃から友人関係の問題を抱え、神経をすり減らしています。
10月のテキストは、正に彼らのそういった状況について考えるものです。
12月の「携帯とネット」も保護者会でよく話題になります。
どのご家庭でも、どのように使わせるのか使わせないのか、大変悩ましい問題です。
どう考えればよいのでしょうか。
また、この問題の根本的な難しさは、その底流で、10月のテーマ、「思春期の友人関係」の問題と深くつながっている点にあるのではないでしょうか。
鶏鳴学園講師 田中由美子
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局
参加のお申込みは、下記、フォームメールにて、お願いいたします。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html