カテゴリー別アーカイブ: 今後の予定

十二月の学習会のご案内

大人のための「家庭・子育て・自立」学習会のご案内です。年に数回開催し、親子関係や、その他現代の子どもを取り巻く様々な問題に関する悩みを話し合い、ご一緒に考えています。

 

12月は、尾木直樹著『「ケータイ時代」を生きるきみへ』をテキストに、「携帯・ネット」がテーマです。
どうぞお気軽にご参加ください。

  1. 日時:2016年12月11日(日曜)14:00~16:30 
  2. 場所:鶏鳴学園
  3. 参加費:1,000円
  4. テキスト:尾木直樹著『「ケータイ時代」を生きるきみへ』(岩波ジュニア新書)

参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
ご連絡をお待ちしています。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

 

  *** テキストと読み方について ***

このテキストで注目すべきは、尾木がたんに「ケータイ依存」への対処法を述べているのではなく、思春期の子どもたちの自立や人格形成のために、ケータイやネットの問題をどう考えるべきか、論じている点です。
「新しい自分づくり」や「精神的な自立」(p70・71)、「個の確立」(p158)を問題にしています。
また、大学生になってから「親の人生観や学校で教えられた価値観ばかり」の自分の空虚さに気付き、ひきこもるケースについても述べられています(p159)。

また、「人権」や「民主主義」という視点を重視しています。(p43、151、185)。ケータイやネットを通して人権が軽視されることに問題があり、そもそも、それはリアル社会の問題でもあると述べています。

後者の、民主的な人間関係を私たち大人が築き、子どもの人権も十分に尊重されなければ、前者の子どもの「個の確立」や「自立」も達成され得ないのではないでしょうか。
学習会では、主に以下の箇所を取り上げます。
40ページほどですが、学習会の中でも拾い読みしますので、テキストを読む時間のない方も、遠慮なく参加してください

1章 p2~19
3章 p48~50、70~71
4章 p85~87
6章 p150~153
7章 p156~159
8章 p182~186、p213~215

参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
ご連絡をお待ちしています。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

鶏鳴学園講師 田中由美子
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局

十月・十二月の学習会のご案内

2016年10月30日に『「個性」を煽られる子どもたち』 学習会、
12月11日に『「ケータイ時代」を生きるきみへ』学習会を開催します。

 

この秋は、「思春期の友人関係」と「携帯・ネット」をテーマに、以下の通り、二回開催します。

10月のテキストの著者、土井隆義は、今子どもたちが、一見屈託ない友人関係に、実は多大に気を遣い合っている背景を論じています。
12月は、「尾木ママ」が、思春期の子どもの成長にとっての携帯やネットの意味や問題を論じたテキストです。
どちらも、今の子どもたちを考えるための入門書的なものです。

1. 日時:
2016年10月30日(日曜)14:00~16:30
2016年
12月11日(日曜)14:00~16:30
2.場所:鶏鳴学園
3.参加費:1,000円
4.テキスト:
10月 土井隆義著『「個性」を煽られる子どもたち』 (岩波ブックレット) 
12月 尾木直樹著『「ケータイ時代」を生きるきみへ』(岩波ジュニア新書)

みなさまのご参加をお待ちしています。
10月と12月、どちらか片方への参加でも結構です。

参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

主にどの箇所を読んで話し合うのか、後日ご連絡いたします。

 

 *** テキストと、テーマについて ***

私の勤める国語専門塾、鶏鳴学園では、毎年保護者会を開催し、保護者の方と子どもたちの状況について話し合います。
今夏の保護者会で、10月のテーマ、「思春期の友人関係」に関して特に印象に残ったことがあります。

それは、あるお母様から、学校の教師が「中高一貫の6年間で一生の友だちをつくりなさい」と子どもたちに話すと聞いたことです。
私はそうした指導に大いに疑問を感じました。

もちろん、多感な思春期だから特別な関係が生まれるというケースはあるでしょう。

しかし、私はむしろ、中高生の友人関係は原理的にとても難しいと思います。
彼らが、自分が何者なのかよくわからないという混沌の真っ只中にあるからです。
自分のことがよくわからなくて悩んでいる最中に、他者と確かな関係が築けるでしょうか。

そんな彼らに「一生の友だち」をつくれなどとプレッシャーをかけてはならないと思います。
そもそも友人関係は目的にはなり得ませんが、何よりも、「友だち」がいなくてはならないという彼ら自身の強迫的な思いを逆なでするようなことではないでしょうか。
また、子どもたちの多くは実際に、思春期の始まる小学校高学年頃から友人関係の問題を抱え、神経をすり減らしています。

10月のテキストは、正に彼らのそういった状況について考えるものです。

 

12月の「携帯とネット」も保護者会でよく話題になります。
どのご家庭でも、どのように使わせるのか使わせないのか、大変悩ましい問題です。
どう考えればよいのでしょうか。

また、この問題の根本的な難しさは、その底流で、10月のテーマ、「思春期の友人関係」の問題と深くつながっている点にあるのではないでしょうか。

 

鶏鳴学園講師 田中由美子
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局

参加のお申込みは、下記、フォームメールにて、お願いいたします。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

五月・七月の学習会のご案内

上野千鶴子編『主婦論争を読む』学習会のご案内  

5月22日(日曜)と、7月17日(日曜)に開催します

 

次回からのテキストは、1950~70年代の「主婦論争」を収録したものです。
当時、様々な分野の学者や、また主婦自身も加わって、主婦の生き方ってどうなの?という大論争がありました。
『Ⅰ』と『Ⅱ』の二冊ありますので、5月と7月に一冊ずつ読みます。

 

50年代は、戦後の高度経済成長とサラリーマン化によって専業主婦が急増した時代です。
女性も農業、商業など家業の労働力であった時代からの大転換でした。
大家族から核家族へと移行し、また、男女が仕事と家庭を完全分業するようになりました。

60年を経た今、日本社会は圧倒的に豊かになり、また女性の社会進出も進みましたが、基本的な家庭の枠組みや、男女分業の意識に大きな変化はありません。

現在の私たちの問題をしっかりと考えるには、私たちの親の世代の、日本社会や家庭のあり方の大転換、変質のところから考えてみる必要があると思います。

 

参加をご希望の方は、下記、お問い合わせフォームにて、開催日の一週間前までにお申し込みください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

主にどの箇所を読んで話し合うのか、後日ご連絡します。
5月と7月、どちらか片方への参加でも結構です。

 

1. 日時:5月22日(日曜)14:00~16:30  
                  7月17日(日曜)14:00~16:30
2.場所:鶏鳴学園
3.参加費:1,000円
4.テキスト:
5月 上野千鶴子編『主婦論争を読む Ⅰ』 (勁草書房)
7月      〃   『     〃       Ⅱ』 (勁草書房)

※テキストは、 『Ⅰ』が2,900円、『Ⅱ』が3,800円(税抜)と少々高価ですので、中古でも十分です。または、図書館で借りてご用意ください。

鶏鳴学園講師 田中由美子
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局 田中由美子

参加のお申込みは、下記、フォームメールにて、お願いします。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html

三月の学習会のご案内

松田道雄著『女と自由と愛』学習会のご案内
2016年3月13日(日曜)に開催します

 

女性はどう生きることが、自立した、自由な生き方なのか。本書は、仕事か結婚か、また、家庭、恋愛といったデリケートな問題に真正面から答えています。

松田道雄(1908 – 1998年)は小児科医であり、育児書『育児の百科』(岩波書店1967年)はベストセラーとなり、また歴史家でもありました。

松田が女性のそういった難しい問題を取り上げるのは、開業医として、長く地域の家庭や多くの母親、女性の生き方を見守ってきた経験が土台になっています。

また、松田に、人間の社会は人間の都合のいいように人為をもって変えていけばいいんだという信念があるからだと思います。その信念が本書の全編を貫いています。現実社会での女性が置かれた立場やその問題をリアルに捉え、その上で、本来社会はどうあるべきなのか、家庭の本来の意味は何かと真正面から問うています。

1979年刊行ですから、少々古く感じる箇所もあります。

また、その後、男女雇用機会均等法などの法整備や、女性の社会進出も進みました。

しかし、男女ともに晩婚化、非婚化が進み、離婚率は上昇し、現在も、女性がどう生きるのかという根本的な問題には、誰もそう簡単には答えが出せません。

 

学習会では、テキストの大事な箇所をご一緒に読みながら考えます。

参加をご希望の方は、開催日の一週間前までに、下記、連絡先宛てにお申し込みください。

  1. 日時 : 313日(日曜)14001630 
  2. 場所 : 鶏鳴学園
  3. 今回の参加条件 : 鶏鳴学園生徒保護者・卒塾生・卒塾生保護者
  4. 参加費:無料  ※ただし、4月以降は一回1,000円です。
  5. テキスト:松田 道雄著『女と自由と愛』 (岩波新書) 1979年
    ※ 本書は絶版となっていますので、amazonなどで中古品を購入されるか、図書館で借りて、ご用意ください。

鶏鳴学園講師 田中由美子

◆連絡先
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局 田中由美子
メールアドレス: keimei@zg8.so-net.ne.jp